医療を行う際の“目的=ゴール”になるのが「健康」ですが、まず基盤としてこの大事な健康についてきちんと考えることが大切です。
一般に、医学教育では病 気のことは教えても健康のことは教えないという状況であること、そして健康かどうかを証明するのに常識となっている一般的な「健康診断」では、肝臓病など の病気チェックはできても自律神経失調症やメンタルヘルスはチェックできないという現状から、もっと健康について理解して医療に取り組むことが重要だとい う指摘がされています。
そして、その際「体」だけでなく目に見えない「心」や「気・霊性」を含めた“body-mind-spirit”の視点から、さらには社会環境(家庭環 境、職場環境、地域環境)や自然環境(ひいては地球環境、宇宙環境まで)まで含めた全体的(ホリスティック)な視点から健康を考えることが重要となります。
病気になったときには、過労や生活習慣の乱れ、ストレス過多などの種々の原因で“自然治癒力”が低下してしまって発病してしまうことが多くみられます。
し たがって、その原因をそのままにしておいて、薬や処置だけを用いたのでは根本的な治療になりません。治療、癒しの原点は、生命が本来もっている“自然治癒力”を基盤におき、この自然治癒力を高め、増強することだといえます。
医学の研究においても「自然 治癒力はどうすれば高まるか」という取り組みがもっと増えていき、医療の現場でも薬や処置だけでなく自然治癒力を高める方法を行ったり、指導することが期 待されます。
病気になっているのは患者さん自身です。
したがって、本人がまず治療に取り組もうという姿勢が大切です。
一昔前のような「お医者さん任せ」で、ただ薬を飲 むとか注射だけで治してもらいたい、といった考え方ではなく、医師や治療家からやってもらう治療よりも患者さん自らが自然治癒力を高めるための“養生”を
実践したり、自分で行える“自己療法(セルフケア)”を行い、生活習慣・ライフスタイルを改善して自然治癒力を高め、「自ら癒す」姿勢が基本となります。
一方、医師や治療家としては、薬や施術だけを行うのではなく、患者さんが自ら取り組むための「養生法」や「セルフケア」の方法を指導し、患者さんが主体 的に治療に取り組むのをサポートする姿勢が重要になります。
ホリスティック医療では、自然治癒力を高め、患者さんが自ら取り組む方法を重視することから、バランスを整え自然治癒力を高める種々の補完・代替療法を用 いることが多くなります。
しかし、ここで大事なことは、ホリスティック医学はアンチ西洋医学ということではなく、西洋医学が必要な状態ではタイムリーに上 手に用いることが推奨されます。
例えば、盲腸のときの的確な手術や不定愁訴のときに種々の検査で異常がないかを調べておいて重病がないかを確認しておくことなどです。
また、種々の補 完・代替療法をいくつか併用することもおこりますが、その際にただ寄せ集めるだけでなく、患者さんに適した時期や組み合わせなどを検討して統合的、体系的 に用いることが重要になります。
病気は障害、老い、死などは一般に喜べるものではないとしても、単純に偶然の災いとか嫌なものととらえるのはなく、これらの一見否定的にみえることの意味 を考えることが重要なことになります。
病気になった原因・意味を生活習慣の問題やストレスの受け方や対応の仕方の問題などから考えること、さらには、社会制度、職場環境など個人を越えた問題 として、そして環境問題など、人類、地球レベルでの問題をも考えることで気づきが得られ、むしろ人生の転換点になることもあります。
また、これらの否定的 なことを人生のプロセスの中でどう考えていくかということ、健康や若さなどの明るい面だけをよしとするのではなく、病気や老いなどの影の価値をも認めてい く姿勢を重要と考えています。
ホリスティック整体とは、身体と直接コミュニケーションをとり,身体からフィードバック(答え/反応)を得ることができる画期的な検査法・自然療法です。
生きている人間の「全ての次元」を統合してゆく診断と治療法ですのでホリスティック医療や自然療法の知識を一つにまとめる革新的テクニックです。
症状・現象に対して一人の人間をまるごと(全人的・包括的)に捉えながらトリートメントを進めてゆきます。
人間をあらゆる角度からまるごと捉える技術ですので患者様の症状の裏側に隠れた本当の原因がわかります。速やかに,無理なく,的確に患者様を健康に導くナビゲーターです。
①構造的バランスを整える。
頭蓋骨・顎関節・頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・骨盤・四肢の関節 これらの歪み
筋肉・筋膜・肋骨・隔膜・胸膜・腹膜・硬膜などの緊張を取り除く
②化学的バランスを整える。
栄養バランス・フリーラジカル(活性酸素)・内臓機能(肝臓・胆のう・胃・腎臓・脾臓・子宮・卵巣・膀胱)・腸内環境(腸内細菌・腸内免疫)・毒素の排せつなど
③精神的バランスを整える。
過去のトラウマやストレスの蓄積による緊張を取り除く。
ストレスやネガティブな感情は体のいろいろなところにとどまります。
中枢神経(大脳皮質・大脳辺縁系・大脳基底核・間脳・小脳・脳幹・脊髄)
末梢神経(体性神経・自律神経)
筋膜・筋肉・内臓・膜系など様々なところにとどまり緊張を誘発してしまいます。
それらをきちっと解放してあげるのです。
④エネルギーバランスを整える。
神経系の情報伝達の乱れ・経絡の乱れ・チャクラ・オーラ層の乱れを整えます。
これらの要因が複雑に絡み合い,今現在の症状・現象があります。
様々なレベル(原因)を一つ一つ取り除いていく時,身体が喜ぶ順番に除去し解決してゆきます。身体が喜ぶ除去の順番は身体が教えてくれます。
ホリスティック整体の検査法・自然療法の最大の魅力は何かを足すのではなく,身体の中のいらないもの,有害なものをどんどん無くすことで生理機能・免疫力が高まり自然治癒力を促進できることでしょう。