頚椎に限らず、ヘルニアという病気は、大きな重力がかかった地球上で2足歩行を行っている我々人間にとって、いわば宿命とも言えるものです。
それだけ、2足で歩くということは体の様々な場所に無理を強いているのです。
しかしながら、2つの足で立ち上がった結果、人間という種として受けた恩恵も大きいもの。
今さら他の動物たちのように4足歩行には戻れないのです。
それでは、ヘルニアについて我々は甘んじてこれを受け入れなければならないのでしょうか?
つらい痛みを我慢し続けなければならないのでしょうか?
いいえ、本人の努力次第で、ヘルニアにかかってしまうリスクを回避することは可能なのです。
まず気をつけていただきたいことは、「同じ姿勢を長時間続けない」ことです。
同じ姿勢をとり続けると、首や肩などが緊張した状態が続き、また血行も悪くなりますので、ヘルニアがおきやすい状況が作られてしまいます。
これを防ぐために、定期的に休息を取ったりストレッチを行ったりして、身体をほぐすようにしてください。また、急激な動作をしないということも大切です。
スポーツなどで激しい動きが必要な時は、事前に準備運動をしっかり行ってください。
また、運動関連では、背筋や首周りの筋肉はもちろんのこと、腹筋やそのほかの筋肉をバランスよくつけ、基礎体力の向上を図る努力をしてください。
この結果、ねじったり傾けたりといった急激な動きにもしっかりと対応することが可能になりますし、骨にかかる負担はだいぶ軽減していくものなのです。
ヘルニアはまさに「注意一秒怪我一生」といえるものです。毎日のうっかりとした行動が積み重なれば、それだけヘルニアが発生するリスクも上がり、また、毎日少しずつ自分の身体に気を使っていけば、予防も充分に可能です。
まずは、1時間に一回、腕をぐっと上げて伸びをしてみることから始めませんか?
これだけの軽いストレッチを行うことでも、ヘルニア予防にとても効果的ですし、気分のリフレッシュもはかれます。
日々の健康維持のためにも、体に優しい生活を心がけたいものですね。
コメントをお書きください