めまい・だるさ・吐き気などの症状が続いたら要注意!自律神経失調症かもしれません。
自律神経失調症の症状は、様々です。同じ人でも複数の症状を抱えることがほとんどです。
そのために自律神経失調症による症状を「不定愁訴」と呼ぶことがあります。
決まっていないいろんな症状が現れるのです。
病院で血液検査などを受けても、異常が見つからないことが多いです。
自律神経失調症とは、主にストレスなどが原因となって、交感神経と副交感神経の切り替えのバランスがうまくいかなくなり、心身に不調が現れる病気です。
症状は人によって異なります。
病院で検査をしてもはっきりと原因がわからないことが多いです。
体の不調を訴えて、血液検査などをしても、特別な異常が見つからず、疲れのせいにされたりすることもありますが、患者さん本人の自覚症状はとてもつらいものがあります。
症状が一つだけの場合や、複数ある場合もあります。
そのときの体調によって、現れる症状が変化したりすることもあります。
「雲の上を歩いているようなふわふわした感じ」を訴える人が多くみられます。
立ったときに不安定な感じやフラフラする感じがします。
ぐるぐる周囲が回るような回転性のめまいを訴えることがあります。
耳鳴りや難聴を伴うこともあります。
耳鼻科で検査を受けても原因がはっきりわからず、メニエール症候群と言われることもあります。
体温が37度くらいの微熱が、一ヶ月以上も続きます。
風邪薬を飲んでも、炎症による発熱ではないので、熱が下がりません。
自律神経失調症が原因の微熱は下がらないのです。
内科の病院で診てもらっても、身体的にはどこも異常が見つからないので、気のせいにされたりします。
ストレスに対する反応で肩こりがひどくなる場合があります。
肩だけでなく、首や背中まで苦しい人が多く、めまい、頭痛、吐き気などを訴える人もいます。
頭痛もよくあるストレス反応です。
多いのは首や肩の筋肉の緊張が原因となる「筋緊張型頭痛」です。
慢性的に頭痛があるため、脳の異常を心配してMRIやCTの検査をしても異常が見つかりません。
市販の頭痛薬や、鎮痛剤で症状を抑えている人が多いですが、根本的な解決にはなりません。
ほどよく疲れていたり、リラックスしているときは眠れますが、自律神経失調症による不眠はいろいろ工夫をしてもなかなか眠りにつくことが出来ません。睡眠剤も効果がない場合があります。
不眠症には寝付きが悪い「入眠障害」や、深夜や明け方に目覚めて再び眠れなくなる「中途覚醒」や、長時間寝ているつもりなのに寝た気がしない「熟眠障害」などがあります。
自律神経失調症による不眠は「入眠障害」が多いようです。
おなかがすいているのに、食べ物を見ると食べたくなくなります。
食べると気分が悪くなるケースもあります。
胃がむかむかとして吐き気がします。
実際に嘔吐してしまう場合もあります。
下着を何回も取り替えるほど多量の汗をかくケースもあります。
手のひらや足の裏だけとくに汗をかく人もいます。
パジャマがびっしょりになるくらい寝汗を異常にかいたりします。
冷え性がひどい人も自律神経失調症の場合があります。
手や足先が氷のように冷たかったりします。
また、冷えだけでなく、顔がほてったりと、冷えとほてりの症状が同居している人もいます。
心臓が急にドキドキしたりします。
心臓の検査をしても異常がみられません。
息がつまる感じ、胸のあたりが苦しい感じがあります。
急に息苦しくなり、激しい動悸がして、不安や激しい恐怖感が起こる「パニック発作」を起こすこともあります。
パニック発作を起こして救急車で運ばれる人もいますが、数分から数十分で発作はおさまり、検査をしても何の異常も見つかりません。
一度起こした「パニック発作」をきっかけにして、また発作が起こるのではないかという不安感から外出できなくなったり、電車に乗れなくなったりする行動上の制限が出てくることを「パニック障害」といいます。
近頃大変多い病気です。
不安感、イライラしやすい、怒りっぽくなる、意欲・集中力が続かない、やる気が起きない、わけもなく悲しい、寂しいなど、精神的に不安定になります。
いつものどがひりひり痛みます。薬を飲んでも効き目がなく、痛みが長引きます。
耳鼻科では「慢性咽頭炎」と診断されます。
疲れとストレスが原因で起こるじんましんです。「コリン性じんましん」といわれます。
疲れがたまる夕方以降、入浴時や睡眠時に赤くなり、かくとよけいにかゆみが広がります。
「過敏性腸症候群」といわれています。
ストレスが原因で下痢をおこします。テストの前や、緊張する場面になると下痢をします。
ひどい人は長期間続きます。トイレに行けないのが不安で普通列車に乗れなくなる人もいます。
感覚が異常になります。軽く皮膚にふれてもひりひり痛みを感じたり、ビリビリ電気が走るように痛みを感じる場合もあります。反対に、感覚がマヒした感じになる場合もあります。
下肢にこのような症状が出ていると坐骨神経痛といわれたりします。
原因もはっきりせず、整形外科的な治療で効果が現れません。
部分的に毛が抜ける円形脱毛症になったり、髪が細くなったりします。
心理的なものが原因です。
いつも疲れている、疲れが抜けない、だるい、身体が重いなど、特に疲れるようなことをしなくても、朝起きてからすでにぐったり疲れています。
以上あげたほかにも様々な症状があります。
症状が一つだけということは少なく、一人でいくつもの症状を抱えて苦しんでいるのが普通です。
また、複数の症状が同時にあらわれたり、その時の体調により、不特定な症状があらわれたりします。
(不定愁訴)
病院にいってもはっきりした原因がわからずに苦しんでいる人も多いです。
気のせいにされてしまったりします。現代人に非常に多くなっている病気です。
「自律神経失調症」という病名がつかなくても、自律神経のバランスをくずしている人が非常に多いです。
なんらかの心身症状を慢性的に抱えている人のほとんどが自律神経のアンバランス状態に陥っています。
生活習慣を改善し、自律神経のバランスを整えることが心身の健康にとって非常に大切です。
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