①姿勢の改善
姿勢を改善すると肩こりも改善します。
重力のバランスがとれるような姿勢をとります。
具体的に言うと、座った状態では頭の重みをうまく脊柱で支えるようにします。
やや顎を引いて、胸を開くようにします。肩の力は抜きます。
立った状態でも座った状態でも、骨盤を立てた状態を意識します。
下半身に力が充実し、上半身は力が抜けた状態です。
武道などでは、上虚下実と表現します。
そのような姿勢を心がけると肩こりの改善によいでしょう。
②気持ちよく伸びをする。
長時間同じ姿勢を続けることがある方は定期的に伸びをすることをお勧めします。
人間も動物(動く物)ですから、なるべく伸びをしたり、首や肩を回すようにするとよいでしょう。
同じ姿勢でずっといると肩がこりやすくなります。
こまめに体を動かすようにしましょう。
そのときに気持ちよさを感じながらノビをするようにすると良いでしょう。
仕事中などであまりに大げさにノビが出来ないこともあるでしょう。
そんなときはトイレや休憩をはさむようにしたりしましょう。
それも不可能な場合は、小さな動きでもいいので、ゆっくりと体の感覚を感じながらノビをすると、はた目にはわからないようにノビをすることもできます。
③適度な運動
外を歩くのは大変な場合は、室内でストレッチや簡単な筋トレを行なうと良いでしょう。
簡単なストレッチや、ノビをひんぱんに行なうだけでもかなり違いますよ。
現代社会では筋肉の重要性が忘れられています。
野生動物の世界では、「筋肉の弱化=死」につながります。
筋肉を使うことは元々は体にとっても喜ばしく、快適なことなのです。
適度に運動して筋肉を使ったり、鍛えたり伸ばしたりすると肩こりの改善によいでしょう。
④筋肉を休ませる
筋肉を使いすぎて疲労により肩がこっている場合には、筋肉を休めましょう。
ゆっくりストレッチをしたり、お風呂で温めたりすることも効果的です。
しかし、肩に熱を持っていたり炎症の痛みがある場合には、アイシングや湿布をします。
温めるか、冷やすかの選択は、自分の体に聞いてみると間違いないです。
冷やしてみて気持ちがよい場合には冷やすと良いでしょう。
肩が重苦しいというよりは、ズキズキした痛みがあるようなときは冷やすとよいです。
氷で冷やす場合には、一度に冷やすのは長くても20分以内にします。
何度かくり返す場合には1 時間くらい間をあけてから冷やします。
⑤冷え性改善
肩こりの改善に冷え性対策は大切です。
冷え性の一番の原因は食生活にあります。
体を冷やす陰性の食品を多く摂っているのです。
砂糖、南国フルーツ、果物ジュース、生野菜などは体を冷やしやすいです。
特に砂糖(糖分)の過剰摂取は冷え性だけでなく、ビタミンの欠乏を引きおこし、しびれや痛みを悪化させます。
また空腹時に甘いものを食べる習慣があると、食原性低血糖症になる可能性が高くなります。
食原性の低血糖症は、機能性低血糖症とも呼ばれ、一般にはほとんど知られていませんし、病院でも気付かれにくいです。
低血糖症により、自律神経失調症やうつ、パニック症状などが起きているケースもあります。
少し話がそれましたが、冷え性に砂糖は禁物なのです。
また、冷え性対策として、体を冷やす格好を避けたり、冷たい飲み物を避けたり、入浴方法を半身浴を習慣にするのも肩こりに効果的です。
⑥腹式呼吸のススメ
どうしても姿勢が悪い、ずっと同じ姿勢でいると呼吸が浅く十分な酸素が体の隅々にいきわたらなくなります。
そうなると筋肉が酸欠になり余計にカチカチになる。
神経自体にも酸素がいきわたらなくなると、集中しにくくなる、眠気が出てくる、欠伸が良く出る、痛みや疲れやすくなります。
そこで定期的に腹式呼吸をすることをお勧めします。
腹式呼吸とは、横隔膜を使ってお腹を動かす呼吸法です。
息を吐く時にお腹をへこませながら吐いていきます。
息を吸うときにはゆっくりお腹をふくらませながら吸い込みます。
ゆっくりとお腹の動きを意識しながら呼吸します。
数分間くり返していると、精神が落ち着いてくるのがわかります。
生理的にも副交感神経が優位になり、心拍数も減り、血管が拡がり、末梢部の血行が改善します。
腹式呼吸によりリラックスした状態を作り出すことができるのです。
腹式呼吸にリズムをつけた斎藤式呼吸法も簡単で効果が高いのでおすすめです。
「3秒で吸い、2秒止めて、15秒かけて吐き出す」という呼吸法です。基本は腹式呼吸で行ないます。
2分間やると効果が実感できます。
腹式呼吸を行うと新鮮な酸素が全身に駆け巡り、しかもリラックスする副交感神経の働きもよくなります。全身の血行もよくなるのでおススメです。
コメントをお書きください